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対象地域 47都道府県に拡大 1週間先までの予測公開

 名古屋工業大学の平田晃正教授らの研究グループは、2024年から8都道府県における熱中症搬送者数をWebサイトで公開してきたが、熱中症搬送者数の予測値を提供するWebコンテンツの対象地域を全国47都道府県に拡大すると発表した。
 この予測技術では、熱中症による救急搬送者数の予測値を1週間先まで日ごとにリアルタイムで提供し、当日の気温だけではなく、過去数日の気象条件から暑さ慣れの程度を推定・考慮して予測。人口集中地域ほど高い予測精度を発揮するという。

P4 4 名工大の「熱中症搬送者数予測Webサイト」のイメージ図 - 名工大の<br>「熱中症搬送者数予測Webサイト」
名工大の「熱中症搬送者数予測Webサイト」のイメージ図より(左:47都道府県。右上:一週間後の予測概念、右下:昨年度の実績例(愛知県))

 とくに子どもや高齢者は熱中症の高リスク群とされており、対策の強化が求められている折から、このWebサイトの活用で、熱中症リスクの低減に向けた啓発活動の促進や、救急搬送需要の事前把握などへの応用が期待されている。

 同研究グループは今後も、気象条件や地域特性に応じた予測精度のさらなる向上に向けて、各地域との連携を深めながら技術開発を継続するとしている。

名古屋工業大学:熱中症搬送者数予測サイト

〈2025. 06. 18. by Bosai Plus

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