地下空間を活用した治水施設事例集(国土交通省資料、表紙)

新たな治水対策により浸水被害軽減をめざす

参考:本紙「首都圏外郭放水路 見学ツアー」

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地下空間を活用した治水施設事例集(国土交通省資料、表紙)

 国土交通省は、新たな治水対策の一つとして、河川等の地下空間を活用した治水施設の効率的な整備や維持管理に向け、2023年3月に「浸水被害軽減に向けた地下空間活用勉強会」を設置、最新の技術的知見の集積を目的に、2024年6月に「浸水被害軽減に向けた地下空間活用のあり方」に関する提言をとりまとめた。

国土交通省:浸水被害軽減に向けた地下空間活用のあり方

 この提言を踏まえ、河川の地下空間の縦断方向の活用、他事業連携の推進、河川区域以外の施設とのネットワーク化に資する資料として「浸水被害軽減に向けた地下空間を活用した治水施設事例集」をこのほど公開した。

国土交通省:浸水被害軽減に向けた地下空間活用事例集

■ 「浸水被害軽減に向けた地下空間を活用した治水施設事例集」 作成の背景と概要

 気候変動により水害の激甚化・頻発化が進行しつつあり、既存の河川空間だけでは治水対策に限界があり、地下空間を活用した治水施設(地下河川・地下調節池など)が注目されている。国交省は最新知見を集めるため「浸水被害軽減に向けた地下空間活用勉強会」を設置、地下空間活用の推進策を提言した。

・地下空間を活用した治水施設の種類
 地下河川(人工的に地下に設ける放水路)/地下トンネル式(河川下/道路下/民地下)/二層式河川/分水路
 地下調節池(洪水を一時的に貯留)/地下トンネル式/地下箱式
・全国の整備状況
 地下河川・地下調節池など、全国で200件以上が整備済みまたは整備中。都市部を中心に、河川拡幅が困難な地域での導入が進む。代表例として――巴波川地下捷水路(栃木)/首都圏外郭放水路(埼玉)/神田川・環七地下調節池(東京)/狩野川放水路(静岡)/柳生川地下河川(愛知)/いろは呑龍トンネル(京都)/寝屋川地下河川(大阪)/高尾川地下河川(福岡)など

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地下河川・地下調節池の定義(国土交通省資料)

 事業効果として、床上浸水の解消・軽減、都市部の治水安全度向上、河川拡幅が困難な地域での代替策として有効、インフラツーリズムによる地域活性化などをあげている。

本紙2021年12月27日付け:首都圏外郭放水路 見学ツアー

〈2026. 03. 16. by Bosai Plus〉
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