日本初の「国際卓越研究大学」が
国際的な防災・復興のリーダーとなる高度専門職業人を養成
■ 社会全体の防災投資をデザインする新しい防災大学院コース

東日本大震災から15年を迎える来春、東北大学(宮城県仙台市)は大学院に「災害科学コース」を新設すると発表した。
同大の災害科学国際研究所(IRIDeS)の知見を結集し、「仙台防災枠組」を背景とする国際的要請に応え、「国際卓越研究大学で目標と掲げている『事前防災投資の活性化による防災・減災の実現』」を先導するため、同学初となる修士(災害科学)/博士(災害科学)の学位を授与するコースの新設で、災害の「事前」から「復興」までのすべての過程で必要な対応を学び、さらには社会全体の防災投資をデザインする新しい防災大学院コースとなる。
同コースは、2026年4月に環境科学研究科に新設され、2026年10月から学生の受け入れを開始する。新興国・途上国の公的機関や民間企業の防災・災害担当者や、国内外の災害科学に関心のある人を対象に、専門的な知識を持つ実務者育成に重点を置く。

養成する人材像としては、「事前防災投資」や「よりよい復興(Build Back Better)」といった日本の開発経験に基づく「仙台防災枠組」の基本理念を深く理解し、災害科学に関する実践的な知識を備え、国際防災戦略イニシアティブを先導できる高度専門職業人。カリキュラムは「学際的科目」、「専門科目」、「研究指導」で構成されるとのことだ。
■ 日本初の「国際卓越研究大学」に認定・認可された東北大学
東北大学は、2024年12月、日本初の「国際卓越研究大学」に認定・認可された。「国際卓越研究大学」とは、国が認定、巨額資金ファンドを用意して資金支援を提供し、大学の国際競争力を高め、世界トップレベルの研究を行い、その成果を社会や経済に還元する新しい制度。東北大学はその第1号として、「大学改革を加速させ、卓越した研究、人材育成、そして社会との共創を通じて、未来を切り拓く」としている。
東北大学の創立は、日本で三番目の帝国大学となる1907年東北帝国大学に遡る。当時、学術研究に最適な都市として宮城県仙台市の立地が選ばれた。その後、同大は「研究第一」、「実学尊重」、「門戸開放」の理念に基づき、研究と教育の両輪を重視、社会価値の創造をめざしてきた。そしていま、国から初の「国際卓越研究大学」として、研究・教育力強化に向けた取組みを次々と打ち出している。
〈2025. 12. 18. by Bosai Plus〉

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