被災から立ち上がる能登の心と記憶を未来に
能登半島地震・奥能登豪雨の風化防止動画 特設サイト公開
/モニターツアーの開催も
● 「能登の祭り」、「輪島朝市」をテーマにした動画2本を公開
石川県は、令和6年能登半島地震と奥能登豪雨での被災から立ち上がる人びとの心と、能登の記憶を未来につなぐため、そして能登応援の輪を広げるため、地震・豪雨に関する写真や映像などの資料を収集したデジタルアーカイブの構築や、ハート型のロゴマークを用いた「応援消費おねがいプロジェクト」の実施、能登の産品等を販売する復興フェアの開催などに取り組んできた。
今回これらに加え、能登で困難を乗り越えて生きる人びとに焦点を当てた動画のほか、復興に取り組む人びとのインタビュー記事や、ボランティア、ふるさと納税など復興を応援する取組みへのリンクを掲載した特設サイトを、8月27日から公開しているので紹介する。
公開した動画は「能登の祭り」、「輪島朝市」をテーマにした2本。震災で傷ついた心を取り戻す「能登の祭り」。それは、被災して移住した親友と再会する場でもある。「輪島朝市」は1000年以上もの歴史を持つ朝市で、苦しみから立ち上がり、仮の場所で再開している。


● 「いしかわ震災学習プログラム」のモニターツアーを開催
石川県は、県外からの修学旅行の誘致に向け、2024年度に被災地の教訓を伝え、今後の災害に備えるための震災学習プログラムを策定しているが、その磨き上げを図るため、学校関係者や旅行会社を招聘し、実際にプログラムを体験するモニターツアーを開催。
8月19日から21日まで、首都圏や関西圏の中学・高校の校長などの学校関係者6名を招聘し、能登6市町の学習プログラム(七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町)を巡った。12月頃には、旅行会社を対象としたモニターツアーを予定。
視察先の一例として、七尾市では「和倉温泉街」を訪れ、発災時、多くの宿泊者が滞在するなかですべての宿泊者を無事に避難させた対応など、防災の取組みを学ぶ。また、穴水町では、震災後いち早く運行を再開、能登復興のシンボルとなった「のと鉄道」の「震災語り部観光列車」に乗車、能登の車窓の風景を見ながら語り部である被災社員の話を聞く。

〈2025. 09. 02. by Bosai Plus〉