“実践的でわかりやすい防災バイブル” 辰巳出版から新刊
●「災害が起きる前ならできることがたくさんある」
本紙は本年(2025年)3月15日付けで、防災科学技術研究所が開催した討論会「防災士との共創の進め方」を取り上げた。その司会・モデレーターを務めたのは奥村奈津美さん(防災士、防災アナウンサー、環境省アンバサダー)だ。
WEB防災情報新聞 2025年3月15日付け:防災科研 防災士との共創を議論〈前編〉

奥村さんは仙台の放送局のアナウンサーとして東日本大震災で被災、発災直後から災害報道に携わり、以来、全国各地の被災地取材、復旧ボランティアとして被災地支援を続ける。「災害が起きる前ならできることがたくさんある。起きてからでは手遅れ」――とくに母になったいま、子育て世帯は備えることで救える命があるという想いで防災啓発活動に力を入れているという。
本書は、そんな奥村さんが著した、妊娠中や出産後、小さな子どもを育てる家庭に向けて家庭内でできる備えを具体的に紹介した“実践的でわかりやすい防災バイブル”。災害時に備えておくべき物品や行動、子どもや妊産婦ならではの視点をふまえた内容で、家族の命を守るための知識と行動が詰まっている。
辰巳出版では発売にあたって図書館など公共機関からの問い合わせや事前注文が多く寄せられたという。子育て家庭や地域防災の現場での“備えの教科書”として注目だ。
・定価:1650円(税込/発売日:2025年6月10日)

〈2025. 06. 18. by Bosai Plus〉