知っていましたか? 「防災」と「下着」 防災バッグに下着を
女性用下着の専門家 HEAVEN Japan が教える
被災地でもすぐに実践できる下着と心のケア
令和6年能登半島地震の教訓として最近注目されているのが「下着問題」。発災後、SNSなどでは「10日以上同じ下着を着用している」、「せめて下着だけでも替えたい」といった被災地での声が投稿されたのだ。これに対し女性用下着の開発・販売を手がける株式会社HEAVEN Japan(大阪府河内長野市)が、「いますぐに使える下着の豆知識」や「これから使える防災の備え」について発信している。
◎毎日身につける必需品なのに忘れられてしまう“下着”
日常生活では下着を替えることは当たり前だが、被災するとその当たり前はなくなってしまう。能登半島地震での被災者のなかにも「断水で洗濯ができない状況なので同じ下着を着用」、「支援物資で届くものが年齢層の高いもので自分の身体には合わず、身につけられない」、避難所などでの「集団生活で洗濯もままならない」といった声が。
3〜4日下着を替えられない状況が続くと感染症発症のリスクもあるが、なによりも心理的負担が大きくなる。被災者への支援活動が一人ひとりに行きわたるには想定外の時間がかかるのだ。
そこでHEAVEN Japanは“下着屋”として女性に特化した正しい情報を発信できればと、避難所生活でも実践できる下着の知識を発信し始めた。下着に関する豆知識を発信するのは、HEAVEN Japanの下着専門家・槻(けやき)亜沙未さん。下着や身体のことで悩んだり、諦めたりする女性をなくしたいという想いで、女性一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、最適な下着を提案、下着に関する知識や情報をSNS・自社HPで発信中だ。

◎いますぐに実践できる下着のケア@避難所生活編
○避難所生活で下着の管理が難しいとき――
・洗濯ネットに入れたまま洗濯、そのまま干す ・収納時も洗濯ネットを活用する
○ 経血などで汚れてしまったとき
・汚れた部分をペーパーで拭き取る ・汚れた部分を冷水で優しく手洗いする
・日陰の風通しの良い場所で自然乾燥させる
○ 断水で洗濯ができないとき
・おりものシートを活用して下着の汚れを防ぐ ・干して乾燥させるだけでも臭いは軽減
○ 支援物資で自分に合うサイズの下着が見つからないとき
・選択肢がある場合は伸縮性の高いものを選ぶ。ショーツの場合は同じサイズ表記でも伸縮性によって着用できる場合がある
◎防災バッグに いますぐ追加してほしいアイテム“下着”
HEAVENJapanが「防災の備え」についてアンケートを実施(回答361名)、約50%近くの人は防災バッグを常備していない、37%の人は常備しているけど下着は入れていないという結果。回答者からは「下着まで考えなかった」、「食料品などを優先」といった声が寄せられた。毎日身につけていて当たり前になっていて、逆に準備を忘れてしまうようだ。

▽防災バッグ用に新しい下着を購入? ⇒捨てようと思っていた下着を入れる。ワイヤー入りやパット入りのブラジャーだと小さく収納することがむずかしいので、ナイトブラやカップ付きのキャミソールを入れておくのもオススメ。
▽何日分準備しておくべき? ⇒少なくとも2セットは入れたい。予備が2セットあれば、洗濯や乾燥などしながら使い回しが可能で安心
▽万が一に備えて寝るときもブラジャーを着用すべき? ⇒ノーブラだと戸外活動で制約があり得るので、伸縮性のあるナイトブラを着用して寝ることをオススメ

HEAVEN Japanでは、避難生活、被災生活対策において女性の支援を通じて、男性にも下着の重要性を理解してもらい、「尊厳ある避難生活、被災生活」の実現をめざしている。

HEAVEN Japan:知っていましたか?「防災」と「下着」のこと
〈2025. 06. 15. by Bosai Plus〉