「B-PLo」=新物資調達・輸送調整等支援システム
応援職員でもより直感的に使いやすく 将来的なシステム連携も
内閣府は去る2月、2020年度から運用している「物資調達・輸送調整等支援システム」について、 能登半島地震活用時などの改善要望を踏まえて、操作性等を改良した「新物資システム B-PLo(Busshi Procurement and Logistics support system)」を整備したと公表(Procurement=調達の意)。
現行システムの基本機能はそのままに、二次元コードを活用した作業効率の向上、物資の配送状況の可視化や将来の各種システムとの連携に向けた機能等を加え、応援職員でもより直感的に使いやすくした。利用者への操作説明会・操作訓練を順次実施し、この4月から運用開始している。


このシステムのポイントは――
- 操作性と視認性の向上
旧システムの機能を引き継ぎつつ、より使いやすく改良されている点に注目。とくに災害支援に詳しくない職員でも直感的に利用できる設計 - 訓練シミュレーション機能
平時からの操作習熟を促進するため、シミュレーション機能を新たに実装。この機能により、災害時にもスムーズな対応が可能 - モバイル機能やロケーションマップ
スマートフォンやタブレットからの利用を強化し、物資拠点の位置や状況を一目で確認できるマップ機能も搭載 - プッシュ型支援とプル型支援
被災地の状況に応じて、国主導で物資を供給する「プッシュ型」と、自治体主導で調達・供給を行う「プル型」の2つの支援方法が柔軟に適用される仕組みを紹介 - 将来的なシステム連携
自治体や民間企業の備蓄状況管理システムと連携して物資の在庫状況をリアルタイムで共有し、必要な物資の調達や配送計画を最適化、物流機関のシステムと統合、防災情報や災害対策のデジタルシステムと連携し、物資ニーズの優先順位を設定、ロケーションマップやチャット機能などの既存ツールを強化し、複数のシステム間でスムーズに情報をやり取りできる基盤を構築
こうした改善・連携により、災害時の迅速かつ効率的な物資支援をめざす。
内閣府(防災担当):新物資システム(B-PLo) 本年4月から運用開始
〈2025. 04. 28. by Bosai Plus〉