【前書き】

「日本の災害・防災年表」は、「周年災害」でご紹介した日本人が被災した災害や特異な災害、または政策・法令を変えた災害及び防災対策などを、次の7種・12表の災害分類にまとめています。

地震・津波・火山噴火編

気象災害(中世・江戸時代編)

気象災害(戦前・戦中編)

気象災害(戦後編)

広域汚染編

火災・戦災・爆発事故(中世編)

火災・戦災・爆発事故(江戸時代編)

火災・戦災・爆発事故(戦前・戦中編)

火災・戦災・爆発事故(戦後編)

感染症流行・飲食中毒・防疫・災害時医療編

人為事故・防犯・その他編

災異改元編 

掲載基準は、原則として死亡者+行方不明者100人以上(海外での日本人死亡者10人以上)、死傷者、感染患者1000人以上、全壊・焼失・流失家屋(住家)1000棟(軒)または1000世帯(かまど、戸)以上、床上浸水家屋(住家)5000棟(軒)または5000世帯(かまど、戸)以上などの大災害を選び出して掲載。
 1. 災害・防災年表各編内の災害・防災対策をクリックすると掲載月の記事にリンク全文が読めます。
  2.本文中の年月日は太陽暦(グレゴリオ暦)かっこ内年月日は太陰暦=その時代の年号と暦日です。
  なお、太陽暦の使用開始は1872年(明治5年)12月3日からで、この日が明治6年1月1日です。
 3. 年号の適用は、明治改元の時に定められた「改元の年の1月1日にさかのぼり適用する」ことは   せず、改元の前日までは前年の元号です。
 4.災害名は混在しないよう通称または気象庁及び中央防災会議での公認名称のない場合は、火山噴火と火災の場合を除き、原則として元号(年)+被災地+災害名です。
 5.災害名は、表現の統一及び類似のものと年表上差別化が必要なため、年表上とリンク先の掲載当時の見出しの名称とが若干異なることがあります。

「災異改元(災害・災厄から免れるための元号改称)」編

 当年表は2005年4月~2021、2022年3月の「周年災害」及び「周年災害・追補版」の掲載記事より作成されています。
 災害名等にポインターを当てクリックすると掲載ページ(各月)にリンクし、全文が読めます。

〇古代から安土桃山時代まで(~1600年)

昌泰から延喜へ改元、三善清行の進言により災異改元始まる
……… 901年9月5日(昌泰4年7月15日)

延喜から延長へ改元、干ばつと疫疾による ……… 923年6月3日(延喜23年閏4月11日)

承平から天慶へ改元、地震と平将門の乱 ……… 938年6月27日(承平8年5月22日)

天暦から天徳へ改元、干ばつによる ……… 957年11月26日(天暦11年10月27日)

天徳から応和へ改元、前年の平安遷都初の内裏火災による
……… 961年3月10日(天徳5年2月16日)

応和から康保へ改元、干ばつによる ……… 964年8月24日(応和4年7月10日)

天禄から天延へ改元、薬師寺、北野天満宮の焼失による天変?
……… 974年1月21日(天禄4年12月20日

天延から貞元へ改元、内裏の火災と地震による ……… 976年8月16日(天延4年7月13日)

天元から永観への改元、炎旱と再建1年後の内裏また火災
……… 983年6月3日(天元6年4月15日)

永延から永祚に改元、ハレー彗星出現による ……… 989年9月15日(永延3年8月8日)

永祚から正暦へ改元、「永祚の風」による ……… 990年12月1日(永祚2年11月7日)

正暦から長徳に改元、-改元の効なく、天然痘の流行政界上層部へ
……… 995年3月30日(正暦6年2月22日)

長徳から長保へ改元、はしか歴史上初めての大流行、藤原摂関政治の終焉のきっかけに
 ……… 999年2月6日(長徳5年1月13日)

長久から寛徳へ改元、感染症の大流行と干ばつ ……… 1044年12月22日(長久5年11月24日)

永承から天喜へ改元、疫疾(感染症)熾ん(大流行)による
……… 1053年2月8日(永承8年1月11日)

天喜から康平へ改元、大極殿火災、摂関政治の終焉 ……… 1058年9月25日(天喜6年8月29日)

康平から治暦へ改元、三合の厄と干ばつ ……… 1065年9月10日(康平8年8月2日)

承保から承暦へ改元、白河天皇、悲嘆・痛恨の改元
……… 1077年12月11日(承保4年11月17日)

寛治から嘉保へ改元、天然痘、はしかが大流行 ……… 1095年1月29日(寛治8年12月15日

嘉保から永長へ改元。東海・東南海地震、南海地震と連動して起こる
 ……… 1097年1月9日(嘉保3年12月17日)

永長から承徳へ、叡山の強訴に天変地異重なり時代は騒然、たった1年で改元
 ……… 1098年1月2日(永長2年11月21日)

承徳から康和へとまた改元、平安朝末期の混乱に巨大地震からむ
……… 1099年9月21日(承徳3年8月28日)

康和から長治へ改元、伊勢大神宮の怒りによる天変?
……… 1104年3月15日(康和6年2月10日)

長治から嘉承へ改元、彗星の出現による ……… 1106年5月20日(長治3年4月9日)

天仁から天永に改元、天下静かならざるによる ……… 1110年8月7日(天仁3年7月13日)

天永から永久へ改元、朝廷の無力を暴露 ……… 1113年9月1日(天永4年7月13日)

永久から元永へ改元、国の生産高半ばの耕地を失う大洪水と干ばつと
……… 1118年5月2日(永久6年4月3日)

元永から保安へ改元、悲運・鳥羽天皇、異常気象続き在位4回目の災異改元で御謹慎
 ……… 1120年5月16日(元永3年4月10日)

天治から大治へ改元、疱瘡(天然痘)の流行による ……… 1126年2月22日(天治3年1月22日)

大治から天承へ改元。去夏以来、炎旱殊甚による凶作を避ける
……… 1131年3月7日(大治6年1月29日)

天承から長承へ改元、疫病と火災、凶事重なる ……… 1132年9月28日(天承2年8月11日)

長承から保延へ改元、インフルエンザと飢饉と ……… 1135年5月17日(長承4年4月27日)

天養から久安へ、ハレー彗星の出現で凶事改元 ……… 1145年8月19日(天養2年7月22日)

久安から仁平へ改元。前年京都を襲った暴風雨被害により年号変える
……… 1151年2月21日(久安7年1月26日)

平治から永暦に改元、武家政治の時代へ変革のとき ……… 1160年2月25日(平治2年1月10日)

永暦から応保へ改元、疱瘡(天然痘)の流行による ……… 1161年10月1日(永暦2年9月4日)

応保から長寛へ改元、はしか流行による ……… 1163年5月11日(応保3年3月29日)

嘉応から承安へ改元、異常気象続く ……… 1171年6月3日(嘉応3年4月21日)

承安から安元へ改元、天下静かならず、疱瘡朝廷へ侵入
……… 1175年8月23日(承安5年7月28日)

安元から治承へ改元、大極殿火災と天変による、太極殿再建されず
……… 1177年9月5日(安元3年8月4日)

養和から寿永へ改元、養和の大飢饉起こるが源氏方改元せず
……… 1182年7月6日(養和2年5月27日)

元暦から文治に改元。大地震起こり、平家滅亡し、朝廷兵革後の“文治”による統治理念示す
 ……… 1185年9月16日(元暦2年8月14日)

元久から建永へ改元、赤斑瘡(麻疹:はしか)の流行による
……… 1206年6月12日(元久3年4月27日)

建永から承元へ改元、天然痘の流行と台風災害による
……… 1207年11月23日(建永2年10月25日)

建暦から建保へ改元、関東地方の災害に朝廷が気を効かして改元?
……… 1214年1月25日(建暦3年12月6日)

建保から承久へ改元、激しいひでりと鎌倉、京都の火災による
……… 1219年6月3日(建保7年4月12日)

貞応から元仁へ改元、はじめて関東で雨乞いの伝統儀式“七瀬祓い”行われる
 ……… 1225年1月7日(貞応3年11月20日

元仁から嘉禄へ改元、疱瘡(天然痘)の流行による、改元最短期間記録
……… 1225年6月4日(元仁2年4月20日)

嘉禄から安貞へ改元、大内裏全焼し荒れ野に、その上はしか大流行
……… 1228年1月25日(嘉禄3年12月10日)

安貞から寛喜へ改元、京と鎌倉に暴風被害……… 1229年4月7日(安貞3年3月5日)

寛喜から貞永へ改元、寛喜の大飢饉による ……… 1232年4月30日(寛喜4年4月2日)

天福から文暦へ改元、2年続きの京の旱天 ……… 1234年12月5日(天福2年11月5日)

文暦から嘉禎へ改元、政治、経済すべての実権を失った朝廷の厄逃れか
 ……… 1235年11月8日(文暦2年9月19日)

嘉禎から暦仁(りゃくにん)へ改元 、鎌倉で水損、京都で天変、流星空を舞う
 ……… 1239年1月6日(嘉禎4年11月23日)

暦仁から延応へ改元、わずか2か月半で改元と最短記録更新。御成敗式目の人身売買禁止令が天変?
 ……… 1239年3月20日(暦仁2年2月7日)

延応から仁治へ改元、鎌倉で異変続く ……… 1240年8月12日(延応2年7月16日)

宝治から建長へ改元、閑院内裏全焼す ……… 1249年5月9日(宝治3年3月18日)

建長から康元へ改元、赤斑瘡(麻疹:はしか)の大流行による
……… 1256年10月31日(建長8年10月5日)

康元から正嘉へ改元、太政官庁の炎上による ……… 1257年4月7日(康元2年3月14日)

正嘉から正元へ改元、大飢饉と大地震による-改元頻度が多い鎌倉時代
 ……… 1259年4月27日(正嘉3年3月26日)

建治から弘安へ改元、飢饉が続き疾病(感染症)流行による
……… 1278年3月30日(建治4年2月29日)

正応から永仁へ改元、正応鎌倉地震に不吉な影をみた ……… 1293年9月13日(正応6年8月5日)

乾元から嘉元へ改元、彗星と炎旱(日照り)による ……… 1303年9月24日(乾元2年8月5日)

嘉元から徳治へ改元。神社仏閣に不吉なこと連発 ……… 1307年1月26日(嘉元4年12月14日)

延慶から応長へ改元、三日病(風疹)の大流行による ……… 1311年5月25日(延慶4年4月28日)

応長から正和へ改元、天変地震によるというが天皇家の両統(家)対立が原因か
 内乱を招いた後醍醐天皇とそれを予言した花園天皇 ……… 1312年5月5日(応長2年3月20日)

正和から文保へ改元、京都で地震、余震8か月続く ……… 1317年3月24日(正和6年2月3日)

正中から嘉暦へ改元、近江北部地震とインフルエンザ流行による
……… 1326年6月5日(正中3年4月26日)

嘉暦から元徳へ改元、インフルエンザ大流行による ……… 1329年9月30日(嘉暦4年8月29日)

暦応から康永へ改元、天変、地妖による ……… 1342年6月9日(暦応5年4月27日)

康永から貞和へ改元、大雨に止雨祈願 ……… 1345年11月23日(康永4年10月21日)

文和から延文へ改元、兵革:幕府の内紛収まり南朝との動乱終結願う
 ……… 1356年5月7日(文和5年3月28日)

延文から康安へ改元、兵革:動乱の終結願う、大地震襲来、感染症の流行
 ……… 1361年5月12日(延文6年3月29日)

康安から貞治に改元、兵革、疫疾、天変、地震による
……… 1362年10月19日(康安2年9月23日)

貞治から応安へ改元、南北朝動乱と干ばつ。前代未聞、僧兵ども御所内で合戦
 ……… 1368年3月15日(貞治7年2月18日)

永和から康暦へ改元、南北朝の動乱集結願う ……… 1379年4月17日(永和5年3月22日)

至徳から嘉慶へ改元、疾病による ……… 1387年10月31日(至徳4年8月23日)

康応から明徳へ改元、北朝方の悲願2年後になる
……… 1390年4月20日(康応2年3月26日)

文安から宝徳へ改元、洪水、地震、疫病による ……… 1449年8月25日(文安6年7月28日)

宝徳から享徳へ改元、疱瘡(天然痘)の流行による ……… 1452年8月19日(宝徳4年7月25日)

享徳から康生へ改元、平和を願い改元するも ……… 1455年9月15日(享徳4年7月25日)

康正から長禄へ改元、山科家礼記、大乗院寺社雑事記から干ばつを読む
 ……… 1457年10月25日(康正3年9月28日)

長禄から寛正へ改元。天皇、大飢饉に対する幕府の無策を非難したが無視され改元策をとる
……… 1461年2月10日(長禄4年12月21日)

文正から応仁へ改元。関東で起きた幕府の内紛、改元すれども全国へ波及
 ……… 1467年4月9日(文正2年3月5日)

応仁から文明へ改元、応仁の乱起きる ……… 1469年6月17日(応仁3年4月28日)

文明から長享へ改元、戦乱による ……… 1487年8月18日(文明19年7月20日)

長享から延徳へ改元、三日病?流行による ……… 1489年9月25日(長享3年8月21日)

延徳から明応へ改元、疫病禍7年続く ……… 1492年8月21日(延徳4年7月19日)

永正から大永に改元、戦国時代の戦乱を改元で停止願う、高野山全焼
 ……… 1521年10月3日(永正18年8月23日)

享禄から天文へ改元、前代未聞、戦乱集結の改元を将軍が申請、なぜなのか
 ……… 1532年9月8日(享禄5年7月29日)

天文から弘治へ改元、戦乱の収まることを期待 ……… 1555年11月17日(天文24年10月23日)

永禄から元亀へ改元。戦国時代収束への期待を込めて
……… 1570年6月6日(永禄13年4月23日)

元亀から天正へ改元、戦乱による。信長、改元で平和宣言
……… 1573年9月4日(元亀4年7月28日)

文禄から慶長へ改元、慶長伊予、豊後、伏見地震による。覚めたい秀吉の悪夢
 ……… 1596年12月16日(文禄5年10月27日)

○江戸時代(~1867年)

慶長から元和へ改元、豊臣氏滅ぶ「元和偃武」 ……… 1615年9月5日(慶長20年7月13日)

正保から慶安へ改元、年号(正保=焼亡)のせいか、将軍日光社参へのお清めか
 ……… 1648年4月7日(正保5年2月15日)

明暦から万治へ改元、明暦の大火による ……… 1658年8月21日(明暦4年7月23日)

万治から寛文へ改元、御所、大内裏、公家屋敷焼く ……… 1661年5月23日(万治4年4月25日)

寛文から延宝へ改元、京都寛文13年の大火による ……… 1673年10月30日(寛文13年9月21日)

元禄から宝永へ改元、元禄地震による ……… 1704年4月16日(元禄17年3月13日)

寛延から宝暦へ改元、上皇の崩御、前将軍の死去と大地震
……… 1751年12月14日(寛延4年10月27日)

明和から安永へ改元。大火あり、明和九(めいわく:迷惑)で
……… 1772年12月10日(明和9年11月16日)

天明から寛政へ改元。京の9割を焼いた史上最大の大火“どんぐり焼け”による
 ……… 1789年2月19日(天明9年1月25日)

文政から天保へ改元、己丑の大火と文政京都地震による
……… 1831年1月23日(文政13年1月10日)

天保から弘化へ改元、江戸城本丸炎上による ……… 1845年1月9日(天保15年12月2日)

嘉永から安政へ改元、黒船来航、内裏炎上、大地震と災異多く
……… 1855年1月15日(嘉永7年11月27日)

安政から万延へ改元、本丸炎上と桜田門外での大老暗殺で
……… 1860年4月8日(安政7年3月18日)

元治から慶応へ最後の災異改元 ……… 1865年5月1日(元治2年4月7日)

▼読者の皆様へ

 ここに掲載した大災害以外に、永く銘記すべき災害について掲載の提案がございましたら、下記へご一報ください。
 防災情報新聞社 担当者:編集委員・山田 征男 Eメール:yama@88.catv-yokohama.ne.jp/FAX:045-391-7246

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地震・津波・火山噴火編

気象災害(中世・江戸時代編)

気象災害(戦前・戦中編)

気象災害(戦後編)

広域汚染編

火災・戦災・爆発事故(中世編)

火災・戦災・爆発事故(江戸時代編)

火災・戦災・爆発事故(戦前・戦中編)

火災・戦災・爆発事故(戦後編)

感染症流行・飲食中毒・防疫・災害時医療編

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(2023年4月・更新)

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